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作成日:2010年5月6日_記事番号:T00022577
UMCが最大190億元の増資へ、海外大手が引き受けか
ファウンドリー2位の聯華電子(UMC)は5日、設立30年来初めてとなる第三者割当増資を実施すると発表した。発行済株式の10%(12億9,800万株)を超えない範囲で株式または転換社債などを発行し、最大190億台湾元(約565億円)を調達する計画だ。UMCの劉啓東・広報担当は「今回の増資は新たな戦略パートナーを迎え入れるため」と発言している。業界では、UMCは米テキサス・インスツルメンツ(TI)、オランダの半導体製造装置メーカー、ASML、グローバルファウンドリーズ(GF)などの中からパートナーを選択し、再び最大手の台湾積体電路製造(TSMC)との差を縮めたい考えとの観測が出ている。6日付経済日報などが報じた。
劉広報担当は「現在具体的な候補リストはなく、まず株主総会での承認を得て速やかに計画を進めたい」とコメントした。
一方で同日付工商時報は、今回のUMCの増資計画は和艦科技(江蘇省蘇州市)合併に向けた準備との見方を伝えた。UMCは昨年12月31日を基準日とする和艦合併を発表した後、いったん今年3月31日に延期したが、作業の遅れから依然、経済部投資審議委員会(投審会)への正式な投資申請を行っていない。