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人民元建て貿易決済、アモイで先行導入か


ニュース 金融 作成日:2010年5月13日_記事番号:T00022703

人民元建て貿易決済、アモイで先行導入か

 
 中国福建省政府はこのほど、台湾との人民元建て貿易決済の試験導入を目指す方針を明らかにした。同省の新聞「海峡導報」は、アモイ市が試験導入先として有力だと指摘した。13日付旺報が伝えた。

 福建省政府は、同省で人民元と台湾元の現金供給業務の開始も目指している。現在台湾と福建省の貿易では、決済通貨に米ドルが使われているが、人民元建ての決済が可能となれば、為替コストの節約が見込める。

 同省のテレビメーカー、廈華電子の担当者は「決済方式の選択が一つ増えることになり、為替リスクと財務コストの削減に役立つ」と歓迎の意を示した。

 一方、中国国務院台湾事務弁公室の楊毅報道官は12日、中国銀行、中国工商銀行、上海浦東発展銀行、上海銀行が近く上海で台湾元の両替業務を開始すると発表した。楊報道官は「上海で台湾元の両替が可能な場所が大幅に増えることになり、台湾の民衆の利便性が高まる」と指摘した。