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医療機関の「掛号費」、7月から上限150元に


ニュース 医薬 作成日:2010年5月13日_記事番号:T00022707

医療機関の「掛号費」、7月から上限150元に

 
 立法院衛生環境委員会は12日、台湾の医療機関が患者から徴収する「掛号費」(日本の初診料・再診料に相当)の各病院での格差をなくすため、上限を150台湾元(約440円)と定めることを決議した。行政院衛生署の公告を経て7月1日から正式に実施される予定だ。13日付中国時報が伝えた。

 「掛号費」については、先ごろ中央健康保険局から都市と地方で最大300倍の格差があるとの指摘があり、問題視されていた。現行では多数が100~150元の間となっているが、徴収しないところもあれば急診で400元の医療機関もあり、ばらつきが激しくなっている。

 衛生環境委員会は同日の会議で、低所得者層が医療を受ける際の障害とならないためにも、一般外来、急診を問わず「掛号費」の上限を一律150元とすることを公告するよう衛生署に求める判断を下した。

 一方、衛生署は中央健康保険局の解釈に従い「『掛号費』は医療費ではなく、医療機関の総務費用であり管轄外」との見方を崩さず、行政指導の形で医療機関に調整を促す方針を示した。ただ同様の措置では、規定に従わない場合も特に罰則はない。