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中国鋼鉄、鉱山開発で原料確保へ【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年5月13日_記事番号:T00022711

中国鋼鉄、鉱山開発で原料確保へ【表】

 
 中国鋼鉄(CSC)は、原料の石炭や鉄鉱石の国際価格が大幅に上昇していることを受け、原料の安定確保に向けた投資を拡大する。現在行っているブラジルのナミサ鉱山、オーストラリア・Qコール社のソノマ炭鉱への出資のほか、今後、住友金属工業や中国の宝鋼集団、首鋼集団、鞍山鋼鉄、中国中鋼集団(シノスチール)などと提携し、共同での鉱山開発を進める構えで、張家祝・中鋼董事長は、「投資額に上限はつけない」と語った。13日付経済日報が伝えた。
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 鉄鋼原料については数十年に渡り、年に1度の年間契約を締結することが慣例となっていたが、今年から供給側が四半期に1度の更改へと移行させたため、鉄鋼メーカーにとって原料価格の変動によるリスクが高まっている。

 業界アナリストによると、鉄鉱石資源の過度の集中、および鉄鋼業界の好景気で鉱山会社は強気な姿勢を示しており、鉄鋼メーカーにとっては大手ほど不利な状況となっているという。このため、日中韓、インドなど世界各地の鉄鋼メーカーが共同で鉱山開発に乗り出す例が増えており、中鋼も例外ではないと指摘した。