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台プラ、航空機用炭素繊維に参入へ【図】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年5月13日_記事番号:T00022712

台プラ、航空機用炭素繊維に参入へ【図】


 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台プラ)は、航空機の機体材料となる炭素繊維の加工市場に参入する方針を固めた。台プラは網状の炭素繊維を生産し、欧州航空機最大手エアバスから認証を獲得したい構えだ。13日付蘋果日報が伝えた。
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 航空機メーカーに炭素繊維を納入するには認証獲得が必要となる。通常は認証に2~3年を要する。

 台プラの李志村董事長はエアバス側と接触した事実を明らかにした上で、「炭素繊維の使用で航空機の重量は20%軽くなる。今後原油価格の上昇が見込まれる中、燃料コストの削減に大きく貢献する。炭素繊維市場は拡大が見込まれ、台プラも参入しないわけにはいかない」と説明した。

 台プラは現在、炭素繊維の年産能力が6,150トンで、年末までに7,450トン、来年末までに8,750トンまで拡充する計画だ。炭素繊維市場は、金融危機で航空機需要が減少したことから、一時相場が大幅に値下がりしていたが、最近は回復基調にある。業界では東レがこのほど、エアバスに炭素繊維製の機体材料を納入すると発表している。