ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

富士康、自殺予防に「ストレス解消室」


ニュース 電子 作成日:2010年5月18日_記事番号:T00022807

富士康、自殺予防に「ストレス解消室」

 
 5月に入り3件、今年累計では9件の自殺者(未遂を含む)を出している鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の中国・富士康国際(FIH)が、自殺予防のためさまざまな対策を講じているようだ。人形を殴ってストレスを発散するための部屋を設けたり、同僚の様子に異変を感じた場合、管理者や社内の心理カウンセラーに通知すれば900台湾元(約2,600円)の報奨金が受け取れる制度が実施されているという。18日付蘋果日報が報じた。
 
T000228071

17日、米ヒューレット・パッカード(HP)の台湾進出40周年記念イベントに出席した鴻海の郭台銘董事長(後方左1)は、自殺続出についてコメントを避けた(17日=中央社)
 
 同グループの丁祈安広報担当は17日、メディアに対し「中国自殺報告」と題する文書を送付し、中国社会では自殺率が高いとする中国メディアの記事を引用して、富士康の自殺件数は特別多いものではないと説明した。

 また中国紙、揚子晩報の報道を基に蘋果日報は、自殺続出に絡み富士康では中間管理職で退職者が相次いでいると伝えた。同社のある管理職は「当社の管理方法は耐え難く、人間味を欠いているため、従業員の肉体と心に大きな傷を負わせている」と指摘している。