行政院環境保護署(環保署)が18日発表した今年度の「環境にやさしい車」で、従来型エンジン車種で日産のティーダ1.6が、ハイブリッドの複合エンジン車種ではトヨタのレクサスRX450hが最高点を獲得した。ティーダ1.6が環境車の認定を受けたのは3年連続で、低価格と環境面での優秀性を両立させたことは出色といえる。19日付蘋果日報が報じた。
日産ティーダ。低燃費は軽量化アルミ合金エンジンなど、複数の技術によって実現している
(裕隆日産汽車提供)
「環境にやさしい車」は、環保署が排出汚染物質、騒音、燃費の3項目を各10点満点で評価し、毎年発表しているもの。認定には各項目とも少なくとも5~6点以上が必要になる。
今年は各メーカーの2010年タイプの164車種を対象に審査が行われ、▽ティーダ1.6▽ホンダ・CRV2.0Vtiと2.0Vti-S▽トヨタ・カムリ2.0E▽レクサスRX450h▽トヨタ・プリウス▽メルセデスベンツS400ハイブリッド▽裕隆LUXGEN MPV──の7車種が認定を受けた。
従来型エンジン車種で23点で首位となったティーダ1.6は、汚染物質と騒音は2位のカムリ2.0Eと同じく7点だったものの、燃費が9点と高く評価された。 裕隆日産汽車の謝汀麟・公関副理によると、ティーダ1.6は認定を受けた7車種のうち唯一排気量が1,800cc以下で、最低販売価格が51万9,000台湾元(約150万円)と、従来型エンジン車種で2位のホンダ・CRVとトヨタ・カムリが80万元以上するのに比べ、優れた環境特性を低価格で実現している。同車のガソリン1リットルの走行距離は20.3キロメートル。年間販売台数は1万2,000台に上る。
ハイブリッド車種で、レクサスRXモデルが選ばれたのは2年連続。トヨタの総代理店、和泰汽車では排気量3,500ccでありながら、低汚染、低騒音、低燃費を実現させ、大型エンジン車の高汚染、高燃費のイメージを覆したと評価している。
環境バイク、ヤマハが6割以上に
環保署は同日、今年度の「環境にやさしいバイク」も発表。選定された17車種のうち11車種をヤマハが占めた。
首位はヤマハのJOG CIAO XC115Sの24点で、燃費が9点と高く評価された。このほか、三陽工業(SYM)からtini2車種、光陽工業(KYMCO)からVJRとMANYの計4車種が選ばれた。
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