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石化製品の大部分、アーリーハーベストの対象外に【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年5月25日_記事番号:T00022946

石化製品の大部分、アーリーハーベストの対象外に【表】

 
 中台間の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)対象品目から石化製品の大部分が除外される見通しとなり、石化業界に失望感が広がっている。

 25日付経済日報が業界筋の話として伝えたところによると、石化業界は当初、製品の大半がアーリーハーベストの対象に含まれると期待していたが、最終的に全体の約9割が対象外となる可能性が強まった。背景には自国石化業界の育成を図りたい中国政府の思惑があるとみられる。

 台湾の石化製品は輸出量の60~70%が中国向けとなっている。今後はポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール樹脂(PVC)などの汎用プラスチック、高純度テレフタル酸(PTA)、エチレングリコール(EG)をはじめとする化学繊維原料を含む大半の製品で6.5%の関税が維持されることになり、ECFA効果を見込んでいた台湾石化業界にとっては期待外れの結果となりそうだ。
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