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国民党内紛、王金平氏支持者が離反も


ニュース 政治 作成日:2007年8月27日_記事番号:T00002303

国民党内紛、王金平氏支持者が離反も

 
 国民党内部で、王金平副主席(立法院長)と呉伯雄主席、呉敦義秘書長、廖風徳副秘書長の3人が対立している問題で、王副主席の地元高雄県では先ごろ、支持者らが呉秘書長、廖副秘書長の更迭を求める署名を呉主席に提出した。

 王副主席と呉主席らとの関係が急速に悪化したのは、来年の総統選挙で王副主席が馬英九前主席とペアを組んで副総統候補として出馬することを拒否したことが発端とみられる。

 署名には高雄県議会の許福森議長と同県商工団体のトップのほか、台東県議会の李錦慧議長、花蓮県議会の楊文値議長、金門県議会の謝宜璋議長、連江県議会の陳振清議長、新竹県議会の張碧琴議長、澎湖県議会の陳昭議長らが名を連ねている。

 高雄県をはじめ、国民党の地方組織が総統選や立法委員選で党中央への協力を拒んだ場合、選挙情勢に大きな影響が出るのは必至で、動向が注目される。

 危機感を覚えた呉主席は、「現在は大局を重んじ、対外的に団結し、(選挙選での)勝利が共通目標だ」と党内団結を呼び掛けた。
 また、総統選候補の馬英九氏も「立法委員選まで5カ月、総統選まで7カ月となる中、国民党は内輪もめしている余裕はない。互いに自重し団結を重んじてほしい」と注文を付けた。

 一方、王副主席と関係が深く、台湾農民党を旗揚げした中心人物、蕭漢俊・高雄県農会(農協)は、呉秘書長と廖副秘書長の2人を「がん細胞」に例え、「なぜ早く除去しないのか。来年の選挙に勝とうと思うなら、まず障害から取り除くべきだ」と主張した。
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「国民党が総統選挙で負けるとすれば、それは相手が強いからではなく、自らの団結不足のためだ」と演説で危機感を訴える呉主席(25日=中央社)