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作成日:2010年5月28日_記事番号:T00023050
パワーテックの蘇州工場、東芝NANDフラッシュ受注か
半導体メモリのパッケージング・テスティング(封止・検査)、力成科技(パワーテック・テクノロジー)は、中国江蘇省の蘇州工場で東芝からSSD(ソリッドステートドライブ)向けNOR型フラッシュメモリーの封止・検査を受注し、6~7月に出荷すると観測されている。蘇州工場は、昨年NOR型フラッシュメモリーメーカー、米スパンションから買収したもので、生産能力の20%を充てるスパンション向け以外では、今回が初の受注とされる。28日付電子時報が報じた。
東芝から受注したと観測が出ている背景には、パワーテック蘇州工場が既に多くの日本メーカーの認証を受けている上、同社は東芝とNAND型フラッシュメモリー、マイクロSDメモリカードなどで広く提携していることがある。さらに、パワーテックの大株主、米キングストン・テクノロジーが上海工場でSSDの組み立てを主力としていることが挙げられる。なおキングストンも東芝と提携関係にある。
また、パワーテックは茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)から買収した、ロジックICを中心とする新竹科学工業園区(竹科)の工場で6月から量産に入る計画だ。供給不足のDRAMにも生産能力を充てる予定だ。