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自動車盗難最悪の道は?多発地点公表で取り締まり強化


ニュース 社会 作成日:2010年5月31日_記事番号:T00023053

自動車盗難最悪の道は?多発地点公表で取り締まり強化

 
 内政部警政署の統計で、今年4月に台湾全土で「自動車盗難が最も頻発した通り」は、台北市南港区の研究院路と、台北県新荘市の中正路で、ともに7台で全土最悪となった。3位は都市部ではなく、南投県埔里鎮中山路で、被害台数は5台だった。

 自動車盗難ワースト1位となった台北市の研究院路は、総統府直属の最高学術研究機関である中央研究院のすぐそば。管轄する南港警察分局によると、研究院路は場所が辺ぴなうえに街並みが古く、通りの大半に駐車禁止ラインが引かれていない。そのため路上駐車が多く、特に研究院路二段5巷~70巷周辺は格好のターゲットになっているという。

 盗難被害車の大半は新車ではなく、5年以上の中古車だ。「車が古いので盗難に遭うはずはない」と油断し、警報器やハンドルロックなど防犯装置を付けていない所有者が多いことから、いとも簡単に盗まれてしまうとか。

 同じくワースト1の新荘市中正路は、台北市から屏東県まで延びる南北交通の大動脈、省道台1線とつながる主要道路。あたりは住宅が密集し、バイクの数も多い。MRT敷設工事が行われているが、監視モニターの多くが故障しているので盗まれやすいようだ。

 一方、バイクの盗難が最も多かったのは、台北県中和市の景平路で計16台。2位の台北市松山区八徳路の9台を大きく離して、ダントツ1位だった。3位は台南県永康市中華路の8台。以下、新竹市東区光復路、台中市西屯区中港路、台中県大里市中興路がいずれも7台と続いた。

 中和第一分局によると、バイクの盗難発生エリアはMRT中和線の南勢角、景安駅付近。通勤族が止めているバイクに被害が多いという。 

 不名誉なランキング上位入りした通りを管轄する警察署は、いずれも盗難率を下げるべく巡回を強化している。そのかいあってか、研究院路では5月の盗難被害は2台にとどまっているという。