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猫空ロープウエー支柱、流れ盤斜面への設置判明


ニュース 運輸 作成日:2010年5月31日_記事番号:T00023062

猫空ロープウエー支柱、流れ盤斜面への設置判明

 
 台北市の猫空ロープウエーのT15支柱が、4月にフォルモサ高速公路(国道3号)で大規模山崩れ事故を起こしたのと同じ、地滑りが他の地層に比べて発生しやすいとされる流れ盤斜面に設置されていたことが経済部中央地質調査所の調べで明らかになり、より安定度の高い受け盤斜面だと主張してきた台北市に対し、地元住民から怒りの声が上がっている。31日付自由時報が報じた。

 地質調査所が5月18日に公表した報告書によると、T15支柱が位置する南荘層は、斜面が地層と同じ方向に22度傾斜しており、傾斜角度が45度以下のため流れ盤斜面と認められる。

 T15支柱付近の棲霞山荘の住民は2005年当時、現場が流れ盤斜面であることを理由に市に建設反対を表明したが、市は当時、同角度が20度以下であれば流れ盤斜面で、20度以上は受け盤斜面だと主張して建設を強行したという。なお、譚国光台北市副秘書長は30日、現地は台北市応用地質技師公会が調査を行っており、受け盤斜面だという見方を改めて強調した。こうした市の姿勢に対し、住民からは強い批判とともに猫空ロープウエーの即時運行停止を求める意見も出ている。

 猫空ロープウエーはT16支柱下部の土砂流失問題で2008年9月より運行を停止、今年3月末に再開したばかりだ。