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永豊餘、文化用紙5%値上げ


ニュース その他製造 作成日:2010年6月2日_記事番号:T00023127

永豊餘、文化用紙5%値上げ

 
 製紙最大手の永豊餘造紙は1日、国際パルプ価格の高騰が続いていることを受け、6月の文化用紙価格を1トン当たり1,000台湾元(約2,800円)値上げすると発表した。値上げ幅は5%。これによりアート紙と上質紙価格は1トン4万3,000元を上回り、今年累計の値上げ幅は10%以上となった。なお、同業の正隆紙業も今月中に値上げを行う。2日付経済日報が報じた。

 5月の世界市場のパルプ在庫は安全水準の33日を下回る25日分だった。紙・パルプ製造大手の中華紙漿(中華パルプ)は、パルプ価格が高騰を続ける原因について、2月に発生した大地震で打撃を受けたチリの工場の復旧が半分ほどしか進んでおらず、世界全体の生産量が過去の水準に回復していないことを挙げ、今後も値上がりが避けられないと分析している。

 6月のアジア市場のパルプ価格は、短繊維パルプが1トン当たり850米ドル、長繊維パルプが同890米ドルと、いずれも前月と同水準。ただし、欧州市場のパルプ価格は前月比20~30米ドル上昇しており、アジア市場価格にとって今後の上昇要因となっている。