ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

「中国は妨害やめよ」、FTA問題で馬総統呼び掛け


ニュース 政治 作成日:2010年6月3日_記事番号:T00023147

「中国は妨害やめよ」、FTA問題で馬総統呼び掛け

 
 中国外務省の馬朝旭報道局長が1日の定例会見で、台湾が諸外国と自由貿易協定(FTA)を締結することに反対する立場を表明したことを受け、馬英九総統は2日、「台湾は世界貿易機関(WTO)のメンバーであり、FTA締結の権利を持つ」と語り、「大陸(中国)は、台湾と他国とのFTA締結を妨害すべきでない」と呼び掛けた。3日付聯合報が伝えた。
 
T000231471

馬総統はECFA締結についても、「台湾の権益が守られなければ調印しない」と語った(3日=中央社)
 
 馬総統は英BBC放送のインタビューに対し、台湾は数十年来、国交のない(台湾政府を認めない)国と二重課税の防止から技術協力、文化交流、航空の分野にわたりFTAと同様の協定を数多く結んできたと語り、「こうした協定はすべて公権力を要するもので、政府が存在しなければどうして締結が可能なのか?」と強調した。

 このほか呉敦義行政院長も、台湾はWTOメンバーとして関係国とあらゆる貿易協定を結ぶ権利があるとした上で、「貿易を生命線とする台湾にとってFTA締結は既定戦略で、大陸が何を言おうがやめることはできない」と強調した。