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アップルCEO、富士康の労働環境を評価


ニュース 電子 作成日:2010年6月3日_記事番号:T00023167

アップルCEO、富士康の労働環境を評価

 
 米アップルのジョブズ最高経営責任者(CEO)は1日、同社の生産委託先で年初来自殺者が相次いでいる富士康国際(FIH)について、同社の労働環境を高く評価し、過酷な労働が自殺の背景にあるとの見方に否定的な見解を示した。3日付聯合報が伝えた。

 ジョブズCEOは米カリフォルニア州で業界シンポジウムに出席し、富士康の自殺問題に触れ、「富士康の工場に行けば、内部にレストラン、映画館、病院、プールまであり、工場としてはとても優れている」と述べた。その上で、「自分の故郷パロアルト(カリフォルニア州)でもかつて連鎖自殺があった。アップルとしても富士康の問題の根源を究明するために努力している」と語った。

 連鎖自殺の原因について、ジョブズCEOは「故郷を離れて働く若者は、親友もいない新しい環境に適応しなければならず、心身が耐えられなかったのではないか」と推測した。このほか、富士康の従業員数が40万人以上いることにも触れ、計算上は自殺率が米国より低いとの認識も示した。