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北京市の最低賃金、7月から2割引き上げ


ニュース その他分野 作成日:2010年6月4日_記事番号:T00023175

北京市の最低賃金、7月から2割引き上げ

 
 中国の北京市政府は3日、7月から最低賃金を1カ月960人民元(約1万3,000円)と、従来の800人民元から20%引き上げると発表した。同市の人力資源・社会保障局は「深刻な人手不足と、物価上昇などの要素を考慮した」と引き上げ理由を説明した。4日付工商時報が中国新聞社(中新社)の報道を引用して伝えた。

 最低賃金には社会保険費用や住宅手当、残業手当など各種の費用は含まれず、企業は別途負担する必要がある。なお、パートタイムの最低賃金は、1時間9.6人民元から14.5%引き上げられ11人民元に、法定休日に勤務する場合は同22人民元から16.8%上昇の25.7人民元とした。

 今年に入り、中国の各地で最低賃金の引き上げが行われており、上海市は4月1日から16.7%引き上げ月1,120人民元で国内最高に、浙江省と広東省も1,100人民元に上げた。

 電子関係の台湾企業経営者は「今後半年間、コスト削減を目的とした工場の内陸移転が進み、中国政府は内陸部発展の政策目標を達することになる」と指摘した。