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黒松の臨時株主総会、微風広場が影響力拡大


ニュース 食品 作成日:2010年6月4日_記事番号:T00023186

黒松の臨時株主総会、微風広場が影響力拡大

 
 経営権争いで揺れた飲料大手黒松は3日、臨時株主総会を開き、微風広場(ブリーズセンター)のオーナーである廖家の経営参加に批判的だった張道榕前総経理が董事会を退いた。董事会では廖家陣営がこれまでの2人から3人に増え、影響力を増した。4日付経済日報が伝えた。

 今回の経営権争いは、現在の張道宏董事長と廖家を中心とする体制に対し、張道榕前総経理が異を唱えるという張氏一族の「お家騒動」の様相を呈していた。

 董事会改選の結果、張氏一族から11人(董事8人、監察人3人)、廖家陣営から3人が選ばれたが、張道榕派は本人が董事会を退いただけでなく、妻の葉淑玲監察人も再選されず、監察人1人を送り込むにとどまった。張家の第3代に当たる張斌堂氏は最多得票を集め、董事に再選され、張道榕氏に代わる次期董事長に内定した。

 今回の臨時株主総会は、張道宏董事長と微風広場派に会社経営上の重大な瑕疵(かし)があるとして、葉淑玲監察人が招集したもので、張道宏董事長らの解任を要求する議案を提出しようとしたが、いずれも審議を阻まれた。6月15日の定時株主総会では、今回選ばれた董監事と同じ顔ぶれで、董事会が再選される見通しだ。