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台湾とのFTA、「ECFAは前提にならず」


ニュース 政治 作成日:2010年6月7日_記事番号:T00023204

台湾とのFTA、「ECFAは前提にならず」

 
 レイモンド・バーガード米国在台協会(AIT)主席理事は4日、自由貿易協定(FTA)と中台間の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の関係について、「米国の立場は非常に明確だ。世界貿易機関(WTO)の加盟国・地域間には貿易協定を締結する権利があり、ECFA締結が前提条件になったり、台湾とのFTA締結に先に中国の許可が必要ということはない」と発言した。「ECFA締結は他国とのFTA締結に有利」という馬英九総統の主張に、米国が賛同していないことが示された形だ。

 バーガード主席理事はさらに、交渉が中断中の米台貿易投資枠組み協定(TIFA)にとっても、ECFAは重要要素ではないと指摘。なおTIFA交渉については、年末に新たなラウンドをスタートさせる考えを示した。

 バーガード主席理事の発言に対し羅智強総統府報道官は、「ECFAは台湾が他国とFTAを締結する上で、摩擦を軽減する効果を持つのは間違いない。ECFAが締結されれば、台湾の貿易パートナーは台湾とFTAを締結できないことはないと考えるだろう」と、従来の立場を繰り返した。

 なお、馬総統は4日、6月中にECFAを締結したいとの希望を改めて表明した。