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政府系金融機関、共同でクレジットカード会社検討【表】


ニュース 金融 作成日:2010年6月7日_記事番号:T00023211

政府系金融機関、共同でクレジットカード会社検討【表】

 
 台湾の政府系金融機関は、財政部の指示を受け、クレジットカード会社を共同で設立することを視野に検討に入った。政府系金融機関の発行済みクレジットカード枚数は200万枚に迫るため、合併すれば業界シェアで3位に躍り出る。7日付経済日報が伝えた。
 
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 財政部は先週、政府系金融機関の総経理を集めた会合で、新たな経営戦略について意見交換し、クレジットカード事業の統合が望ましいとの見解を伝えた。各行はまず、準備小委員会を設置する方針だ。

 現在政府系金融機関8行のうち、クレジットカードの発行枚数が30万枚を超えるのは兆豊国際商業銀行と第一商業銀行だけで、残る6行のクレジットカード事業は小規模にとどまっており、経営効率が低いのが現状だ。財政部は8行のクレジットカード事業を統合すれば、特約店確保などを共同で進めることができ、経営上のメリットは大きいと判断している。

 台湾のクレジットカード市場では、発行枚数1位が中国信託商業銀行(346万枚)、2位が国泰世泰商業銀行(193万枚)、3位がシティバンク(花旗銀行、188万枚)で、政府系金融機関8行を合計すると、少なくとも業界3位に入り、民間金融機関にとっては脅威となりそうだ。