ニュース 石油・化学 作成日:2010年6月7日_記事番号:T00023216
奇美実業(チーメイ)はこのほど、第4四半期に中国江蘇省鎮江市で年産能力7万5,000トンのポリカーボネート(PC)工場に着工すると発表した。投資額は30億台湾元(約85億円)で、2012年末量産開始予定。完成すれば、同社のポリカーボネート年産能力は中台で22万5,000トンに達し、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の20万トンを抜いて中台で最大手になる見通しだ。7日付蘋果日報が報じた。
許春華・奇美実業広報担当は、同工場設立計画は2008年に中国政府の認可を取得していたが、金融危機発生で延期されていたと説明した。なお同社は昨年、旭化成から両社合弁だった旭美化成の株式をすべて買い戻し、今後一事業部として編入予定としているため、現在のポリカーボネート年産能力は17万トン。
証券会社によると、光ディスクなどの原料となるポリカーボネートの台湾需要は年間25万トンだが、パソコンの筐体(きょうたい)や自動車部品などに応用範囲が広がっていることや、川上のフェノール類価格の値上がりにより今年はオファー価格が大幅に上昇しており、奇美実業および台化の利益に貢献している。
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