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塩化ビニルモノマー大手、減産・生産停止を計画か


ニュース 石油・化学 作成日:2010年6月8日_記事番号:T00023241

塩化ビニルモノマー大手、減産・生産停止を計画か

 
 8日付経済日報によると、塩化ビニルモノマー(VCM)大手の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)および華夏海湾塑膠(チャイナ・ゼネラル・プラスチックス)傘下の台湾氯乙烯工業(TVCM)は、VCM価格下落などを受け、6月中旬から年次保守などを通じた減産、生産停止で在庫水準引き下げと損失抑制を図るもようだ。

 観測によると、台塑は高雄県の林園工場および仁武工場に各1本ずつ保有するVCM生産ラインで今月中旬から部分的に稼働を停止、TVCMも9月に予定していた年次保守を今月下旬から約1カ月間に前倒しするとみられる。

 業界関係者によると、VCM主要原料のエチレン価格が大幅に下落し、VCM価格は1トン当たり950米ドルまで値下がりしているものの、もう一つの主要原料であるジクロロエタン(EDC)価格は依然高止まりしており、台塑およびTVCMのVCM事業は赤字に陥っている。

 このほか中国の不動産市場に対する過熱抑制政策でポリ塩化ビニル(PVC)需要が弱まっていることも、減産決定の要因となったもようだ。