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昆山の台湾系工場でもスト、2千人が待遇改善要求


ニュース その他分野 作成日:2010年6月9日_記事番号:T00023268

昆山の台湾系工場でもスト、2千人が待遇改善要求

 
 中国広東省仏山市のホンダ部品工場でのストライキや、富士康国際(FIH)の大幅賃上げの影響が広がる中、台湾企業が多く進出する江蘇省昆山市でも、台湾系「KOK書元機械企業」の工場で2,000人規模のストが発生していることが明らかとなった。9日付中国時報が香港紙「明報」の報道を基に伝えた。

 KOKでは、春節(旧正月)ごろから管理方法や社会保険の取り扱いをめぐって労使間で対立が起きており、その後従業員同士がインターネットを通じて結束し、高温費(夏季手当、夏季の高温下での労働に対する手当)支給、保険料補助、住宅手当支給、食事手当増額などを経営側に要求していた。

 しかしKOKが要求に取り合わなかったため、従業員側は7日からストを実施、それでも回答が得られなかったため、街頭デモに打って出ようとしたところ、警察と衝突し、重傷5人を含む50人以上の負傷者が出たという。さらに8日も従業員と警察の間に衝突が生じ、20人以上の逮捕者が出たもようだ。

 明報によると、従業員側は「労働環境は劣悪で給料も物価の上昇に追い付いていない」と訴えており、「経営側が対話に応じるまでストはやめない」と強調している。