ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中鋼の1号高炉が操業再開、年産能力は過去最高に【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年6月9日_記事番号:T00023275

中鋼の1号高炉が操業再開、年産能力は過去最高に【表】

 
 中国鋼鉄(CSC)は9日、大規模な保守点検を行っていた1号高炉の操業を再開させた。傘下の高炉5基すべてが初めて同時に稼動し、年産能力は過去最高の1,350万トン以上となる。9日付経済日報が伝えた。
T000232751

保守点検を終え、火入れが行われる1号高炉(9日=中央社)
 
 1号高炉の年産能力は当初130万トンだったが、設備の更新を重ね、現在は40%以上拡張となる180万トンに達した。

 中鋼は金融危機の影響で、世界市場で鉄鋼生産能力が過剰となったため、保守点検を行うことで設備稼働率を調節していた。今年1月までは3号高炉で、その後1号高炉で大規模保守を行い、供給量の安定に努めた。

 アジア鉄鋼市場では最近取引量が縮小しているため、中鋼内部では1号高炉の再開時期が議論となったもようだが、今月下旬の再開予定を上旬に早めたことから、同社は今後の景気を楽観していると推測される。また、4基稼動時点で受注が満杯となっており、1号高炉の再開で川下の需要を満たせるようになる見込みだ。
T000232752