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鴻海が中国従業員の起業サポート、販売網拡張に活用


ニュース 電子 作成日:2010年6月9日_記事番号:T00023291

鴻海が中国従業員の起業サポート、販売網拡張に活用

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘董事長は8日、故郷に里帰りし、鴻海製造の3C(コンピュータ、通信、家電)製品の販売店開業を希望する中国の従業員に対し、今後研修を受けさせた上で20万人民元(約270万円)を融資する支援制度「万馬奔騰」計画を実施すると表明した。同制度を通じて、3年以内に中国全土の主要・中堅都市に販売拠点1万店舗を新設する計画だ。9日付蘋果日報が伝えた。

 郭董事長は、グループ傘下の中国電子機器受託生産メーカー、富士康国際(FIH)で相次いだ自殺がほとんど若者層に集中していたと指摘し、「単調な生産ラインでの適応が難しい1980年~90年代生まれの若者は故郷で起業し、活躍してほしい」と期待を語った。

 また、輸出中心の中国事業を転換して内需市場向け販売にも注力し、将来的には比率を半々にしたいと述べた。販売事業では「ハイテク業界のマクドナルドを目指す」と語った上で、「1台注文を受けて1台生産するといったモデルを実現したい」と表明した。また「世界の工場から世界の小売市場へと変わる中国で、製造業とサービス業の融合という点では他社に負けない強みがある」と自信を見せた。