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国光石化プラント、イルカ用水路設置を要求へ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年6月10日_記事番号:T00023303

国光石化プラント、イルカ用水路設置を要求へ

 
 環境影響評価が難航している国光石化科技(KPTC)の大型石油化学プラント(彰化県大城郷)をめぐり、行政院環境保護署は9日の専門家会合で、濁水渓河口にシナウスイロイルカが通れる幅800メートル、水深5~10メートルの水路を建設するよう同社に求めることを決めた。10日付聯合報が伝えた。

 これについて、国光石化の陳宝郎董事長は、建設費は200億~300億台湾元(約561億~842億円)が見込まれるため、「株主に受け入れてもらえない」と難色を示した。

 プラント建設予定地の沿岸海域には、シナウスイロイルカ80~90頭が生息しており、環境影響評価におけるネックとなっている。専門家らは環境影響評価を6月までに完了するとの行政院の圧力を受け、妥協案を示した格好だが、国光石化側は態度を硬化させており、同評価は今後も難航が予想される。

 シナウスイロイルカは、主に東シナ海の浅瀬に生息しており、しばしば沿岸開発で生息域が影響を受けている。