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鴻海の台湾回帰方針、経済部が用地確保の動き【表】


ニュース 電子 作成日:2010年6月10日_記事番号:T00023318

鴻海の台湾回帰方針、経済部が用地確保の動き【表】

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘董事長が8日の株主総会で、対中投資を見直し、台湾での投資を拡大する方針を示したことを受け、経済部は進出用地の確保に積極的に動いている。10日付経済日報が伝えた。
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 鴻海は半年前の段階で、技術レベルが高い生産ラインを台湾に移設する方針を経済部に伝えた。また、経済部は最近、郭董事長を訪ね、台湾への投資拡大を要請していた。

 施顔祥経済部長は先ごろ同紙の取材に対し、「近く大企業が台湾にUターン投資を行う。投資額は非常に大きい」と述べたが、発言は鴻海を指したものとされる。経済部は鴻海による投資計画が固まり次第、用水、送電、従業員雇用などの面で支援を惜しまない構えだ。馬英九政権としては、鴻海を企業の台湾回帰を促進するきっかけにすることを狙っている。

 鴻海は台湾北部への進出を希望しているとされる。しかし、北部の工業区には空き地が少ないため、経済部は民間からの用地取得をあっせんすることも視野に入れている。民間用地では台塑集団(台湾プラスチックグループ)が桃園県政府と共同開発した桃園科技工業園区が候補に挙がっている。