今や自宅に居ながらにして買い物ができるご時世、台湾でもテレビショッピングはもちろん、インターネットを利用したオンラインショッピングやオークションも、人々の生活にすっかり定着している。
そんな中、大手ポータルサイト、ヤフー奇摩のネットオークションで最近、一夜にして爆発的なアクセスを集めた中古カメラがある。出品者は自称、台中市在住の女子学生(22)。出品商品は、1カ月前に購入したという富士フイルムの一眼レフカメラ。まだ新しいが、大き過ぎて携帯に不便なので売りに出したという。
ネットオークションでは、出品商品がどれだけ多くの人に注目されるかが重要なポイント。そこで、出品者は商品の説明や写真の見せ方などに知恵を絞るわけだが、この女学生、ずいぶんと大胆なアイデアを思い付いた。
彼女が掲載した商品写真は、なんと自分が上半身裸の状態で中古カメラを持って写したもの。なんでも、シャワーを浴びた後に写したのだそうで、右の乳首をカメラ本体で、左の乳首を丸いレンズカバーで隠し、露出こそしていないものの、胸の谷間や豊満な乳房の丸みははっきりと見てとれる。
コメントはひやかし半分のものが多く、「誰も本気で買おうとしてない」と立腹する出品者の書き込みも(写真・ヤフー奇摩のオークション出品ページ)
カメラよりも裸体のほうに視線が行くこんな刺激的な写真を掲載すれば、アクセスが集中するのは当たり前。出品者への問い合わせの掲示板には、300件近い書き込みが殺到している。
しかも商品説明には「本人と直接会って受け取りも可」とあるため、中には「税込みで6,100元でどう?」(中国語で「税」は「睡(寝る=ベッドを共にする)」と同音)や、「会ったとき、この写真と同じように(裸体の)試写ができますか?」などという問い合わせも。
アイデアが功を奏し、同商品の入札価格は現在、最低価格の6,000元から9,000元まで上昇。締め切りの19日までにどれほど上がるか興味深いところだ。