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作成日:2010年6月14日_記事番号:T00023362
合成ゴム大手の台橡、インド・中国投資を加速
合成ゴム大手、台橡(TSRC)の涂偉華総経理はこのほど、計画中の中国やインドの新工場が2012~13年にかけて相次いで量産開始となり、さらに来年中国で既存工場の大幅な生産能力拡充を計画していることから、14年には同社連結売上高が500億台湾元(約1,420億円)突破をするとの見通しを語った。12日付工商時報が伝えた。
インドではこのほど、同国国営石油会社、インディアン・オイル・コーポレーション(IOCL)および丸紅と、ハリヤナ州パーニーパットで合弁企業を設立した。1億8,500万米ドルを投じて設置する乳化重合スチレン・ブタジエンゴム(E-SBR)工場は下半期に着工、遅くとも13年初の操業開始が予定され、当初は年間売上高2億3,000万米ドルを見込む。初期生産能力は年産12万トンで、将来的には20万トンまで引き上げる可能性もある。
さらに、ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスと合弁で中国・江蘇省南通に設立したニトリルゴム(NBR)メーカー「朗盛-台橡(南通)化学工業公司」は、年産3万トン規模で12年に量産開始を予定。年間売上高は1億1,000万~1億2,000万米ドルを見込む。
中国ではまた、来年からブタジエンゴム(BR)の年産能力を5万トンから7万2,000トンに、水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)も2万トンから3万5,000万トンへと、全体で57%の生産能力拡充を行う。