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文化用紙の輸入増、ダンピング提訴も視野=正隆紙業


ニュース その他製造 作成日:2010年6月14日_記事番号:T00023364

文化用紙の輸入増、ダンピング提訴も視野=正隆紙業

 
 紙パルプの国際オファー価格上昇に加え、文化用紙の年初以降の輸入量増加を受け、製紙大手、正隆紙業の蔡東和総経理は、文化用紙事業の収益が少なからず圧迫されており、輸入製品に対するダンピング(不当廉売)の可能性を見据え、現状に注意を払っていると語った。14日付蘋果日報が報じた。

 紙パルプの国際オファー価格は、15カ月連続で上昇し、既に1トン当たり1,000米ドル近く、上昇幅が8割に達した。一方、紙パルプの使用割合が高い文化用紙は、中国や欧州、日本などからの輸入量が通常の5,000~6,000トンから7,000~8,000トンまで増えており、台湾メーカーはコストを反映した値上げが難しい状況で、同期間の価格上昇幅は5割に満たない。

 製紙メーカーによると、輸入量の増加は、年初に欧州でダンピングの疑いで提訴された中国の製紙メーカーの製品が台湾に流入、さらにユーロ安から欧州メーカーが勢力を拡大していることなどが主因だ。