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豊興の鉄筋、さらに700元値下げ


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年6月15日_記事番号:T00023402

豊興の鉄筋、さらに700元値下げ

 
 鉄筋大手の豊興鋼鉄は14日、鉄筋価格を1トン当たり700台湾元(約2,000円)、形鋼価格を同500元、鉄スクラップ買取価格を同400元引き下げた。鉄スクラップ国際価格が5月以降1トン100米ドルを超える急落を見せていることを受けてのもので、値下げ後の1トン当たり価格は、▽鉄筋、1万8,500元▽形鋼、2万1,100元▽鉄スクラップ買取価格、1万600元──。15日付工商時報が報じた。

 鉄スクラップ価格の急落に加え、梅雨に入っている影響で、台湾市場は現在鉄筋需要が振るわず、豊興以外にも東和鋼鉄企業(東鋼)、威致鋼鉄、海光企業など鉄筋大手が相次いで値下げを行っており、同市場は深刻な低迷状態を呈している。

 豊興は、中国政府による不動産市場に対する過熱抑制政策や欧州の信用不安などの影響で市場には模様眺め機運が充満しており、これが鉄スクラップ国際価格の下落につながっていると指摘した。ただ一部鉄筋メーカーは、鉄スクラップ価格の下落は既に限界に達しており、間もなく反発するとの見方を示している。