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夫の禁酒破りに妻激怒、家の外で21時間土下座させる


ニュース 社会 作成日:2010年6月17日_記事番号:T00023415

夫の禁酒破りに妻激怒、家の外で21時間土下座させる

 
 台湾には「男のひざには黄金が詰まっている」という言葉がある。男なら殺されても土下座などしてはならないとメンツを重んじる言葉だ。しかしこのほど、大の男が雨の降る中、公衆の面前で21時間も土下座を続けるという珍しい場面が嘉義県でみられた。

 建設会社勤務の林さん(33歳)は酒ぐせが悪く、酔って暴れることもあったため、外で飲むことを妻に禁じられていた。しかし林さんはある日、友達とカラオケ店に出掛け、バレないと思ったのか酒も飲んでしまった。

 当時持ち合わせが無かったため、店に2,000元のツケを作った林さんだったが、うっかり支払いを忘れていた。そこで店は自宅に代金請求を通知。これを妻が受け取ったからさあたいへん。

 禁酒破りがバレたことで夫婦げんかがぼっ発。キレた妻は興奮のあまり、自分の頭を壁に打ち付けるという行為に及び、額から血を流しながら怒りを訴えた。さすがにこれには夫も見ていられず、とうとう謝って許しを乞うた。

 口だけの謝罪では怒りが収まらない妻は、土下座を要求。それで林さんは真夜中0時のリビングで妻にひざまずいて見せた。

 ところが妻はなかなか土下座をやめさせてくれない。それどころか朝になると「外でみんなに見せてあげて」と言い出す始末。男に二言はないと林さん、命じられるままに玄関を出て土下座を継続。ただ、近所の住民が出勤で通り掛かると、恥ずかしさのあまり門の影に隠れたという。

 こんな不びんな姿を見た隣人が「もういいでしょう」と諭しても、妻は「どう思われようと構わない。夫に心を入れ替えてほしいだけ」と受け付けない。ようやく林さんが「中に入って」の言葉をいただいた時には、夜9時半を回っていた。

 妻の仕打ちに「やり過ぎ」との声も上がっているが、林さんは「悪いのはわたし。間違いを認めるのは勇気のいることで、メンツを失うようなことではない」と殊勝だ。

 警察は今回の騒動に「精神的虐待で家庭内暴力に当たる可能性もある」としているが、林さんがこれを「夫婦間のコミュニケーション」と言うのであれば介入はしない方針だ。ただ、専門家は「土下座で改心を迫るやり方には問題がある」として、話し合いで解決するよう提言している。