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国光石化の環境影響評価、6月中の審査通過は絶望的


ニュース 石油・化学 作成日:2010年6月17日_記事番号:T00023429

国光石化の環境影響評価、6月中の審査通過は絶望的

 
 国光石化科技(KPTC)の大型石油化学プラント(彰化県大城郷)をめぐる環境影響評価に対する審査が難航しており、6月中の通過はほぼ絶望的となっている。

 17日付工商時報によると、同プラントをめぐっては、民間株主が「年内に着工できなければ資本を引き揚げる」などと強い圧力をかけており、行政院環境保護署も審査会合を集中的に開いている。しかし、国光石化側の温室効果ガス排出、濁水渓河口の地形への影響、湿地の消失、イルカ保護などに関する説明に環境評価委員の理解は依然得られていないという。

 例えば、温室効果ガスの排出量をめぐっては、国光石化が当初見通しの年2,400万トンから同1,200万トンまで削減する方針を示した。しかし、環境影響委員はさらなる削減と詳細な検証方法の提出を求めている。

 国光石化の民間株主は、6月末までに環境影響評価審査の遅れに対する解決策を示すよう政府に迫っており、呉敦義行政院長も環境保護署に「積極的な審議」を促している。しかし、環境保護団体の反発が大きいため、環境保護署も国光石化側の説明に簡単には同意できず、状況打開の糸口は見えていない。