ニュース
自動車・二輪車
作成日:2007年8月28日_記事番号:T00002343
代替燃料普及、自動車買い換え需要100万台に
アルコール燃料やバイオディーゼルの普及推進によって、今後10年間に100万台以上の自動車買い換え需要が生じ、5,000億台湾元(約1兆7,500万円)に達する商機が生まれるとの試算がまとまった。28日付経済日報が伝えた。
台湾区車両公会の研究によると、2001年以降に生産された国産車はエタノールを3%含む混合ガソリン(E3燃料)への直接切り替えが可能だが、00年以前に生産された車両は同燃料の使用ができない。01年以前に生産された車両は全国に300万台あり、業界では今後10年で100万台は買い換えが必要になるとみている。車両価格を1台当たり50万元とすると、買い換え需要は少なくとも5,000億元に上る計算だ。
経済部エネルギー局の計画では、台北、高雄両市で9月からE3燃料の供給が始まり、09年には全ての都市部、11年には全土のガソリンスタンドに対象を拡大する。今後はエタノール含有比率がさらに高いE5、E10燃料の導入も課題となっている。過去の無鉛ガソリン導入過程からみて、10年以内にE3燃料への全面的な切り替えが進む可能性が高い。
一方、バイオディーゼルに関しては、緩衝期間を設けず、来年8月1日から従来のスーパーディーゼルに代わり、バイオディーゼル1%混合燃料(B1燃料)の販売が一斉に始まる。2010年にはB2燃料の採用も予定されており、トラックやバスの買い換え需要が見込まれる。
台湾の自動車業界では、韓国現代車を販売する南陽実業が、B5燃料とE10燃料の対応モデルを発売すると発表し、買い換え需要に先手を打った。今後、各社とも買い換え需要を狙った新モデルの投入が相次ぐとみられる。