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石化製品の関税引き下げ、「品目少な過ぎる」工総理事長が抗議 


ニュース 石油・化学 作成日:2010年6月17日_記事番号:T00023430

石化製品の関税引き下げ、「品目少な過ぎる」工総理事長が抗議 

 
 中台の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結に向けた第3回交渉で、石油化学製品の多くがアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)の対象品目に含まれなかったことについて、中華民国全国工業総会(工総)の陳武雄理事長は16日、呉敦義行政院長の面前で「抗議する」と声を上げ、強い不満を表明した。17日付工商時報が伝えた。

 陳理事長は「石化業界の要求は行き過ぎたものではない。中国と東南アジアの自由貿易協定(FTA)で、関税が撤廃される品目について同様の待遇を要求したものだ。中国は内需市場が大きく、多くの石化製品が内需だけは足りず、輸入を必要としている」と述べ、中国側の保護貿易的な対応に苦言を呈した。

 これに対し、呉行政院長は「理解している。怒らないでほしい。一歩一歩話し合っていく」と答えた。

 陳理事長には、業界関係者から抗議の電話が相次いでいるという。陳理事長は独自に中国側に関連当局に対し、台湾石化業界の不満を伝える考えも示した。

 また、プラスチック原料業者で構成する台湾区塑膠原料工業同業公会も17日に理事監事会を開いて対応を協議し、政府に不満を表明する構えだ。