ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

クロマグロ、水揚げ激減で価格2倍に


ニュース 農林水産 作成日:2010年6月18日_記事番号:T00023448

クロマグロ、水揚げ激減で価格2倍に

 
 台湾では現在、4~6月のクロマグロ漁シーズンの終盤を迎えているが、行政院農業委員会漁業署が17日発表した最新統計によると、今年に入ってから現時点までのクロマグロ水揚げ量は、前年に比べ6割減となる1,141本にとどまっていることが分かった。このため価格は1キログラム当たり600~800台湾元(約1,700~2,260円)と、昨年(200~300元)の2倍以上に達している。18日付蘋果日報が伝えた。

 水揚げ量の減少について、台湾大学海洋研究所の許建宗教授は、クロマグロは5~25歳で生殖が可能だが、15歳以上のメスが減少して性別バランスが崩れ、繁殖に問題が生じていると指摘。乱獲が原因ではないかと分析している。

 クロマグロを出す飲食店の一部で、トロの刺身を2割値上げしているほか、高雄金典酒店(ザ・スプレンダー高雄)では輸入マグロで代替するなどで対応している。台北老爺大酒店(ホテル・ロイヤル・タイペイ)は全土最大のマグロ漁港、屏東県東港産のクロマグロを使ったメニューを取り入れていたが、今月から中止した。