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宝成集団、海外生産拠点の再編進む【表】


ニュース その他製造 作成日:2010年6月18日_記事番号:T00023457

宝成集団、海外生産拠点の再編進む【表】

 
 製靴世界最大手の宝成国際集団は、生産基地を多く設置する中国での労働者不足や、同国沿海部での給与水準上昇を受け、海外生産拠点の再編を進めている。中国では今後、河南省周口市、湖南省益陽市、江西省瑞金市など主に内陸部で新工場稼働が相次ぐほか、バングラデシュ工場が今月中に稼働、カンボジアでも工場設置を計画している。18日付工商時報が伝えた。
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 宝成集団の現在の中国生産拠点は、▽広東省中山▽同東莞市▽江蘇省太倉▽安徽省蕪湖▽江西省贛州▽湖北省黄石――など。中国の従業員20万人以上のうち、半数以上を沿海部が占めているが、今後内陸部で工場新設が進めば、将来的には内陸部が沿海部を上回る見通しだ。

 蔡乃峰副董事長は「給与水準の上昇は、製靴業界にも確実にダメージを与えると予想され、中国南部に生産拠点を置く靴メーカーには撤退の動きが出ている」と述べた。その上で「内陸部では労働コストを抑制できるほか、多くの既存従業員が出身地とする地域に工場を新設するため流動率低減も可能だ」とメリットを説明した。