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作成日:2010年6月18日_記事番号:T00023471
ペガトロン、エイサーのノートPC初受注か
18日付電子時報によると、華碩電脳(ASUS)から経営分離(スピンオフ)され、24日に上場予定の受託生産メーカー、和碩聯合科技(ペガトロン)が、宏碁(エイサー)の2011年向けノートパソコンの一部機種を受託生産することが決まったようだ。両社はコメントを控えているが、事実とすればペガトロンはエイサーのノートPCを初めて受注することになる。
ある部品メーカーによると、エイサーからペガトロンへの委託量は緯創資通(ウィストロン)や仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)に遠く及ばないが、依然ASUSを筆頭株主とするペガトロンがエイサーの信頼を勝ち取ったことは、大きな指標的意味を持つという。今後、ソニーやデルから受注にもつながりそうだ。
なお新規上場するペガトロン株の売り出し価格が17日、1株36台湾元(約102円)に決まったことについてこの部品メーカーは、予想より低いが、将来的にペガトロンの受託生産力は英業達(インベンテック)やウィストロンと肩を並べ、デザイン力や研究開発(R&D)のイノベーション力でも広達電脳(クアンタ・コンピュータ)、コンパル、鴻海精密工業、フレクストロニクス・インターナショナルなどとの差別化を図れると好感を示した。