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台南市長選、民進党陣営に亀裂


ニュース 政治 作成日:2010年6月21日_記事番号:T00023476

台南市長選、民進党陣営に亀裂

 
 台南市と台南県が合併して直轄市となるのを機に今年11月に行われる同市市長選挙で、民進党陣営が分裂の危機に陥っている。公認候補に決まった頼清徳立法委員と予備選挙で敗れた現職の蘇煥智・台南県長と許添財・台南市長が近くそれぞれの後援会立ち上げを予定しており、離党して無所属で立候補する意向ではないかと観測を呼んでいる。20日付中国時報などが報じた。

 蘇県長は公の場では頼氏支持を表明したものの、実際は非常に不満で、頼氏とは公認が決定した5月上旬以降、一度も会っていない。ある友人に対し「頼氏を支持するのであれば今後二度と会わない」と語ったとされる。頼氏も台南県内で支持者へのあいさつ回りを行っているものの、台南県政府には足を踏み入れない。

 許市長は沈黙を守っているが、支持者が今月23日台南県東山郷で食事会を設け、立候補の可能性を探るもようだ。許市長には、国民党が抱き込みを画策しているという観測も流れている。許市長も頼氏も普段は台南市内にいるものの、顔を合わせていない。

 こうした情勢について、蔡英文・民進党主席は支持層間の融和に問題があることを認めつつ「克服できる」と強調した。その上で「民進党陣営の問題を利用すべきでない」と国民党を批判した。