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環球セメント、中国事業から撤退へ【表】


ニュース その他製造 作成日:2010年6月22日_記事番号:T00023514

環球セメント、中国事業から撤退へ【表】

 
 環球水泥(ユニバーサル・セメント)が中国事業から撤退し、台湾市場での展開に注力することを決定した。侯智元副総経理は、利益獲得に必要な規模に達せず、2003年の進出以来赤字が続いたこと、中国不動産市場の先行きが不透明なことからセメント業界の見通しも立たないことを撤退の主な理由に挙げた。21日付工商時報が伝えた。
 
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 環球水泥は、年産120万トンの恵州環球水泥(広東省)工場、および年産180万~200万立方メートルの生コン工場など、中国で展開する事業をすべて、香港上場の大手、華潤水泥に売却。売却予定金額の8億2,000万香港ドル(約96億円)を華潤水泥の株式購入に充てる。

 同社は今後、台湾市場で生コン事業のシェア向上に努めるほか、石膏(せっこう)ボードやファイバーセメントなど、新建材の販売を拡大する方針だ。さらに、操業を停止した大湖セメント工場(高雄県路竹郷)など土地資産の活用や、新たに参入した電子事業(フレキシブル圧力センサー)でも9月までに戦略パートナーを決め、工場建設を開始したい考えだ。