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USIがマザーボードから撤退、レノボの発注削減で


ニュース 電子 作成日:2010年6月22日_記事番号:T00023521

USIがマザーボードから撤退、レノボの発注削減で

 
 DMS(設計・製造ソリューション)大手の環隆電気(USI)がマザーボード(MB)の受託生産事業から撤退する。同社の主要顧客である聯想集団(レノボ)が最近、コスト削減のためノートパソコン生産の外部委託を80%から95%以上にまで拡大してUSIへの発注を削減。さらにレノボは今後、ノートPC生産を仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)、緯創資通(ウィストロン)、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)にすべて委託する方針とみられるため、USIは同事業からの撤退を決めたもようだ。22日付電子時報が報じた。

 USIは、1988年のMB事業参入後、IBMと良好な関係を築いており、04年にIBMがPC事業をレノボに売却した後もUSIが引き続き受注していた。今年第1四半期まではMBを含むPCおよび周辺製品事業の業績は安定し、同社売上高全体の3割近くを占めていた。しかしレノボの外部委託拡大により4月から業績が急激に悪化、5月売上高は従来の約半分まで落ち込んだ。  ただUSIは、通信やネットワーク接続ストレージ(NAS)の分野で成長が期待でき、MB受注減を補完できるとしている。