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作成日:2010年6月22日_記事番号:T00023528
奇美電の3大主力製品、今年は各5千万台分出荷目指す
奇美電子(チーメイ・イノルックス)は今年、内部目標として液晶モニター、液晶テレビ、ノートパソコンの3大主力製品(組み立て、モジュール、液晶パネルを含む)で各5,000万台分を出荷する「555計画」を掲げている。そのうちモニターの目標達成は確実だが、テレビおよびノートPCは比較的難度が高いと予想される。ただ鴻海科技集団(フォックスコン)が同2製品の受託生産市場の開拓を引き続き進めており、これに伴い奇美電の出荷量も大幅に増加する可能性がある。22日付電子時報が報じた。
奇美電の液晶モニター向け出荷は現在、単月で約470万~480万台分となっており、通年の5,000万台突破は容易とみられる。
液晶テレビ向けは現在単月400万台分近くを出荷、下半期の中国国慶節(建国記念日)連休に向けた需要に加え、発光ダイオード(LED)バックライト搭載製品や3D(3次元)映像対応製品の普及などにより今年は4,500万台分以上が見込まれるが、目標達成にはなお努力が必要だ。
ノートPC向けは単月のパネル出荷枚数が200万枚に満たず、最も目標達成が難しいとみられる。
なお奇美電は、来年の目標として各製品向け出荷を6,000万台分以上とする「666計画」を掲げるとみられる。