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作成日:2007年8月29日_記事番号:T00002353
国民党の住民投票案、親民党が反対
中国国民党(国民党)の副総統候補、蕭万長元行政院長が提出した国連復帰に関する住民投票案について、行政院公民投票審議委員会は28日、同案が関連規定を満たしているかに関する表決を行い、賛成8、反対4で同案を可決した。
審議委のうち、国民党が推薦する8人が全員賛成し、台湾団結連盟、無所属、親民党推薦の計4人が反対票を投じた。親民党が推薦した胡祖慶委員が、国民党と親民党による協議が十分に尽くされなかったとして、反対に回った。民進党推薦のメンバーは、同党の台湾名義による国連加盟をめぐる住民投票案が否決されたことに抗議して、8人が辞任しており、現在はメンバーに含まれていない。?
国民党の住民投票案の設問は「わが国が国連復帰やその他国際機関への加盟を申請し、名義に関しては現実的で柔軟な策略を用いることに同意するか。また、中華民国という名義、または台湾という名義または成功(の可能性)と尊厳の双方に配慮したその他名称で、国連復帰とその他国際機関への加盟を申請することに賛成するか」という長いもの。同案に反対した委員からは「または」を連発するなど、内容がはっきりしないと批判の声が上がった。
規定によれば、実際に住民投票を実施するには、さらに有権者数(前回総統選基準)の5%(82万5,359人)の署名を半年以内に集めることが必要となる。?