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作成日:2010年6月23日_記事番号:T00023537
ECFA、28日からの江陳会で署名へ
中台双方の窓口機関は22日までに、28日から30日まで中国・重慶市で開く第5回民間トップ会談(江陳会)で海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)に署名する方針を固めた。双方は24日、台北で行うECFA第4回交渉で細部を詰める。23日付工商時報などが伝えた。
中台はECFA交渉で最後まで調整が難航していたアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)対象品目でほぼ合意に達し、24日の交渉で品目リストを正式に交換する。これを受け、経済部は25日に産業界や金融業界の関係者400人を集め、説明会を開く方針だ。経済部が産業界を対象にECFAに関する説明会を開くのは初めてだ。
土壇場の交渉で、台湾製品ではポリプロピレン(PP)が新たに対象に含まれるなど、対象品目は台湾の対中輸出が約530品目(年間輸出額約130億米ドル)、中国の対台湾輸出が約270品目(同約30億米ドル)となる見通しだ。
金融市場開放をめぐっては、台湾側が中国での銀行の支店昇格と人民元業務参入の条件で中国側に譲歩を迫っている。第3回交渉では、駐在員事務所開設から2年後に支店開設を認め、人民元業務への参入は前年度に黒字を計上していることを条件とする方針が固まっていた。台湾側は駐在員事務所から1年後に支店昇格を認め、人民元業務についても、申請時の決算期に黒字を計上すれば参入が可能になるよう要求している。