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中鴻鋼鉄の台湾向け価格、今年初の値下げ【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年6月23日_記事番号:T00023546

中鴻鋼鉄の台湾向け価格、今年初の値下げ【表】

 
 中国鋼鉄(CSC)傘下の中鴻鋼鉄は、7月の台湾市場向け熱延製品価格を1トン当たり500台湾元(約1,400円)引き下げた。同社にとって今年初の値下げ措置で、国際相場が5月から下落する中、値上げを続ける中鋼にも、9月価格には値下げ圧力がかかるものとみられる。一方、冷延製品価格は据え置いた。23日付経済日報が伝えた。
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 なお中鴻の顧客によると、同社の熱延価格は割引なども含めると事実上1,050元の引き下げとなっており、1トン当たり約660米ドル相当と、中国相場の620~630米ドルに近付いているもようだ。

 一方で中鋼の熱延製品価格は現在1トン当たり705米ドルとなっている。中鋼から材料を調達した場合、熱延製品を加工して製造する亜鉛めっき鋼価格は865米ドル以上で利益が出ることになるが、国際相場現在は650米ドルまで下落しており、同製品を主力とする燁輝企業と盛餘(SYSCO)は6月下旬からの赤字を懸念している。

 業界関係者は「中鋼の価格は7~8月価格は現状と合わない」と指摘し、川下メーカーは上半期の利益を取り崩す状況が第4四半期まで続く恐れもあるとみている。