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作成日:2010年6月23日_記事番号:T00023556
中華電信、クラウドセンター4拠点に
中華電信はこのほど、クラウドコンピューティング技術に関連するセンターを計4カ所設置することを決定した。既に設置を決めていた台北県板橋市の台湾最大規模のクラウドサービス向けインターネットデータセンター(IDC)のほか、中華電信研究所内に▽クラウドテストセンター▽クラウド研究開発(R&D)センター――を設置、さらに台北市の本社付近にクラウド体験センターを設置する計画だ。23日付工商時報が伝えた。
同社は、クラウド事業を将来的な収益の柱の一つとする構えで、板橋のIDCセンターへの投資額を130億台湾元から150億元(約425億円)に引き上げた。また、中華電信研究所内のテストセンターはノートパソコン受託生産大手の広達電脳(クアンタ・コンピュータ)と提携し、台湾の製造業者やソフト開発業者、コンテンツ業者に、パッケージ化して輸出するためのテスト用プラットフォームを提供する。台湾企業によるクラウド設備のパッケージ輸出は来年から、中国北京で試験的に展開する予定だ。
また、クラウド体験センターは、電子ブックコンテンツサービス「Hami書城」など、電子ブックリーダーやタブレット型パソコン、スマートフォンといったモバイル端末向けサービスを提供する。