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政府がポップス業界を支援、5年で21億元投入


ニュース 商業・サービス 作成日:2010年6月25日_記事番号:T00023596

政府がポップス業界を支援、5年で21億元投入

 
 台湾ポップス業界の生産額は、中国語ポップス市場をリードしていた約10年前の年間123億台湾元(約344億円)をピークに、2008年には70億6,000万元まで縮小し衰退の一途をたどっている。主に海賊版やデジタルコピー技術の発達が原因だが、現状の課題を解決し、再度台湾を中国語ポップスの中心地とするべく、政府は今後5年で21億3,000万元を投じて業界を支援することを決定した。25日付聯合報が伝えた。

 呉敦義行政院長は「ポップスは文化的、商業的価値を兼ね備えており、台湾の『ソフト力』にとって重要な産業だ」と指摘し、政府が支援することで5年後には生産額を500億元以上に引き上げたいと表明した。

 行政院新聞局は、年内に1億7,000万元の予算を投じ▽レコード制作会社5社、音楽バンド16組を支援▽オリジナル作品のポップス大賞開催▽高等教育機関での関連コース設置▽国際的な音楽祭に参加するアーティストの支援▽関連企業の中国市場開拓支援――などを行う。

 一方業界からは、「コンテストの参加支援などだけでなく、政府は音楽業界とデジタルコンテンツ業界との懸け橋となって、海賊版や違法ダウンロードの撲滅に取り組むべきだ」との声も上がっている。