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台湾東洋、塩野義の台湾工場を買収【図】


ニュース 医薬 作成日:2010年6月25日_記事番号:T00023602

台湾東洋、塩野義の台湾工場を買収【図】

 
 台湾東洋薬品工業(TTYバイオファーム)は25日の董事会で、塩野義製薬の台湾工場(基隆市七堵)を3億6,000万台湾元(約10億円)で買収することを決議した。同工場で非がん性疾患向け錠剤やカプセル、注射薬などを製造する予定だ。また同時に、塩野義から受託生産の受注も獲得し
た。25日付工商時報が伝えた。
T000236021

 
 塩野義製薬の台湾工場は、敷地面積6,702坪、建物面積は2,668坪で、評価額は5億~6億元。塩野義は当初、従業員の雇用確保の面から売却に積極的ではなかったが、東洋の生産能力不足が深刻な状況を見てこの懸念が払拭(ふっしょく)され、相場より3割程度低い価格での売却に同意したようだ。

 東洋の林栄錦董事長によると、同工場は米食品医薬品局(FDA)のGMP(医薬品等の製造管理および品質管理規則)に準拠しているが、今後は欧州自由貿易連合(EFTA)のPIC/S(製薬業界の監査に関する協力の枠組みを定める協定)に対応した非がん性疾患向け薬品の専門工場に改造する。