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李志村・台塑董事長、「下半期業績の見通し不透明」


ニュース 石油・化学 作成日:2010年6月28日_記事番号:T00023634

李志村・台塑董事長、「下半期業績の見通し不透明」

 
 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)の李志村董事長は25日、「上半期利益は予想を上回るが、下半期は各国政府による消費刺激策の終了、原油価格の激しい変動、新たな生産設備稼働などにより見通しが不透明だ」と語った。その上で李董事長は、中国浙江省寧波市の石化プラントでの生産能力増強による中国内需市場攻略や、中東および新興市場の開拓、製鉄など事業の多角化により利益成長を図っていく方針を示した。26日付工商時報が伝えた。

 29日に調印が予定される中台間の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)対象品目には、同社が希望していたポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)が含まれなかったが、「当グループにとって不満とまではいかず、受け入れ可能な範囲だ」と発言した。これら製品の利益貢献度は各7%程度、第1四半期はPEが同3%にとどまっており、影響は大きくないという。

 さらに、中国人民元の切り上げについては「国民所得の向上で内需市場は拡大するが、輸出競争力は低下するため、一長一短だ」と指摘、全体としての同社への影響については「まだ分からない」と述べた。