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作成日:2010年6月28日_記事番号:T00023638
遠伝電信と新世紀資通の合併、8月半ばに完了へ
遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)は25日、同じ遠東集団の、速博(スパーク)ブランドで通信サービス事業を展開する新世紀資通の株式公開買い付けを通じ、吸収合併すると発表した。8月半ばまでに手続きを終える見込みだ。既に系列のインターネットサービスプロバイダ(ISP)、数位聯合電信(シードネット)を統合している新世紀資通との合併を通じ、遠伝はモバイル通信、インターネット、ICT(情報通信技術)サービスを総合的に提供する企業となる。26日付工商時報が伝えた。
遠伝は100%子会社の遠新資通を通じ、6月28日~8月16日に、最高19億400万株(新世紀資通の普通株73.26%)を取得、現在の持ち株と合わせ持ち株比率を100%とする。1株当たりの取得価格は10.93台湾元(約30.56円)で、取引総額は208億元に達する見込みだ。
新世紀資通の大株主、統一集団(ユニ・プレジデント)の傘下3社(持ち株比率計8.89%)および台湾水泥(台湾セメント、同1.68%)は既に株式売却に同意しており、引き続き他の株主と交渉を行う。法人株主には遠東集団傘下の企業が多く、買い付けは順調に進むとみられる。