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5月の景気対策信号、「景気過熱」が一服【図】


ニュース その他分野 作成日:2010年6月29日_記事番号:T00023650

5月の景気対策信号、「景気過熱」が一服【図】

 
 行政院経済建設委員会(経建会)が28日発表した5月の景気総合判断指数は、前月から2ポイント下落の37ポイント、景気対策信号は「黄赤(景気過熱傾向)」と、1月から4カ月続いた「赤(景気過熱)」から転じた。29日付工商時報が伝えた。
 
T000236501

 
 景気対策信号が「黄赤」となったのは、欧州の信用不安や中央銀行による土地価格抑制策を受けて、景気総合判断指数を構成する9項目のうち株価とM1B(現金通貨と預金通貨)の指数がそれぞれ1ポイント下落したことによるものだ。一方、製造業の在庫量や建築許可発給、残業時間などの指数は上昇し、経建会経済研究処の洪瑞彬処長は、「台湾経済は依然穏やかな成長を維持しているといえる」と発言した。

 また、胡仲英・経建会副主任委員は、下半期の景気について、世界的には欧州諸国の財政支出削減、依然高い水準にある米国の失業率、人民元の切り上げなどの要因が複雑に影響すると指摘。ただし、台湾に関しては海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の締結により楽観できると述べた。